

それは「女」と云うには禍々しく、
「鬼」と云うにはあまりに哀しい。
自分を捨てた夫を呪い、鬼と化す女の物語「鉄輪」。この演目では2種類の能面が用いられますが、演じ手の技量により、それぞれの面はあらゆる表情を映します。憔悴した女の面が見せる鬼のようなすさまじさ、鬼の形相の面が垣間見せる恋しい男を慕う女のせつなさ。その心情の揺らぎまで体感していただければ幸いです。さらに、今回はすべて京都を舞台に、男女の悲恋を描く演目で構成しました。そちらも意識して観能すると、いっそうお楽しみ頂けると思います。

| 日時 | 2011年4月30日(土) 16:00開演 15:00開場 |
|---|---|
| 場所 | 宝生能楽堂 東京都文京区本郷1-5-9 地図はこちら |
| 入場料金(税込) | 指定席 6,000円 自由席(一般)4,500円 自由席(学生)4,000円 ビギナーシート(WEB購入限定指定席)3,000円 |

| 連吟 「女郎花」(おみなめし) |
澤田 宏司 亀井 雄二 東川 尚史 佐野 玄宜 藪 克徳 内藤 飛能 當山 淳司 佐野 弘宜 辰巳 大二郎 金森 良充 金森 隆晋 今野 泰大 川瀬 隆士 |
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| 仕舞 「班女」(はんじょ) |
シテ(花子):高橋 憲正 地謡:山内 崇生 辰巳 孝弥 當山 淳司 金森 隆晋 |
| 狂言 「墨塗」(すみぬり) |
シテ(大名):三宅 右矩 アド(女):三宅 近成 小アド(太郎冠者):高澤 祐介 |
| 一人語り 「鉄輪」 |
語り:水落幸子 脚本:高橋郁子 |
| 能 「鉄輪」(かなわ) |
シテ(京の女/生霊):宝生 和英 ワキ(安倍晴明):野口 能弘 ワキツレ(夫):森 常太郎 間狂言(貴船神社の杜人):高澤 祐介 笛:杉 信太朗 小鼓:鵜澤 洋太郎 大鼓:佃 良太郎 太鼓:観世 元伯 地謡:武田 孝史 金森 秀祥 小倉 伸二郎 和久 荘太郎 辰巳 孝弥 澤田 宏司 辰巳 大二郎 金森 良充 後見:山内 崇生 高橋 憲正 内藤 飛能 |

京都貴船神社に、毎晩丑の刻(午前1~3時頃)になると自分を捨てた男を恨んで祈願に通う女がいました。ある夜、女は「鉄輪(鍋などを火に掛ける為の台)に火を灯して頭に載せ、顔を赤く塗り、赤い着物を着て怒る心を持てば、鬼となって願いを叶えることができる」という神託を社人から告げられます。一方、連夜の悪夢に悩まされた当の男は、陰陽師安倍晴明を訪ねます。占いの結果、男が新しい妻もろとも今夜にも命を落とすと見立てた晴明。男の願いで早速祈祷を始めると、間もなく鬼と化した女の生霊が現れて…

